躁鬱病とはどんな病気か知り早めに治療を行う

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躁鬱病とうつ病は別のもの

躁鬱病とうつ病では、治療法が異なってきます。うつ病の場合は、いかにうつ状態を良くしていくかに焦点が当てられます。しかし躁鬱病の場合、躁とうつの波をどのようにして小さくしていくのかに焦点が当てられます。うつ病と躁鬱病では、使用される薬も異なります。うつ病では主に抗うつ薬が処方されますが、双極性障害では気分安定薬や抗精神病薬が処方されます。躁鬱病なのにも関わらず、うつ病の治療を続けていくと病気が悪化する恐れがあります。

躁状態で抗うつ薬を投与するのは危険

躁鬱病かそうでないかのチェックポイントとして、そわそわして落ち着かないということがあります。今までやらなかった派手な化粧を行うことや、買い物に執着するようになるというような場合もあります。そわそわしているので、あまり眠れないという症状があり、眠っても早い時間に目が覚めるという症状が現れる患者も少なくありません。また、普段より怒りっぽく、トラブルを起こすようになります。常に興奮状態で、一見生き生きとしているように見えるので、周囲も気が付かないということが多いです。

躁鬱病のうつ状態は、通常のうつ状態とあまり変わりません。自信がなくなり、将来に希望が持てないことや、強い焦燥感や抑うつ状態に陥ります。身体的にも身体が重く、頭痛や腹痛、眠れない、もしくは過眠というような症状が現れます。手足のしびれや、口の渇き等もあり、眠れないことから精神的なバランスを崩しがちになります。めまいがおきることや、朝起きられないことから生活リズムを立て直しにくいというようなこともあります。

躁鬱病とうつ病は非常によく似た精神疾患ではあるものの、一部が似ているだけでそれ以外は全く別物です。 特に躁鬱病は気分が落ち込む鬱状態だけで無く、逆に気分が高揚する躁状態になるのが何よりも明確にうつ病と違う点だと言えます。 一見、気分が落ち込みすぎて自殺のリスクもある鬱状態に比べれば、気分が明るくなるだけの躁状態は悪い症状では無いのではと思うかもしれません。 しかし、躁鬱病を治療する際に、この躁状態の存在が薬物治療を複雑なものとしてしまうことになります。 鬱状態になるだけのうつ病ならば、抗うつ薬だけを処方すれば良いのですが、鬱状態と躁状態の2つの精神状態が切り替わる躁鬱病は、抗うつ薬だけでなく躁状態を抑制する気分安定薬が必要となるのです。

躁状態と鬱状態の間を揺れ動く躁鬱病患者は、抗うつ薬を服用する際にうつ病よりも注意しなければなりません。 それというのも、抗うつ薬の効果は気分を高揚させるものであり、言わば人為的に躁状態にするための薬です。 もし、ちょうど鬱状態から躁状態に切り替わるタイミングでこの抗うつ薬を服用してしまえば、ただでさえ躁状態で高揚している気分をさらに薬の効果で高揚させてしまい、危険な状態となってしまいます。 躁状態の高揚がさらに高まることで、躁状態と鬱状態の気分の楽さが激しくなり、躁鬱病をさらに悪化させることになってしまうでしょう。 鬱状態という症状だけを見れば誤診のしやすいうつ病と躁鬱病ですが、躁状態にうつ病の治療は必要ないだけで無く逆効果なってしまいます。 だからこそうつ病と躁鬱病の見極めは度の心療内科でも慎重に行われるようになってしまうのです。

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